*お向かい彼氏*
出来るだけ外に出ないで
夏休みはひたすら1人でいた。
マンガ、本、ケータイ小説を読んだり
今までのドラマ見返したり
何かしてないと
光輝と八田さんのキスを想像してしまうから嫌だった。
もうヤダ。
光輝から離れなきゃいけないのに
光輝が悪いのに
こんなに苦しい…。
なんでキスなんかしたのよ。
なんで裏切るの…?
そんなことしなければ
一緒に暮らせてたかもしれないのに…!!
そんなこと考えたって
無駄だってわかってるけど
思わずにはいられなくて…。
毎日、誤魔化して誤魔化して
それでも目に入ってしまう彼の部屋に
切なくなるばかりだった。
「…会いたい。」
どうしようもなく
好き。