*お向かい彼氏*
こんな日に限って
家のティッシュが無くなった。
お母さんも明日出るし
今更箱ティ開けるのもなぁ…。
そう思って、重い腰をあげコンビニにポケットティッシュを買いに行くことに。
簡単にワンピースを着て来たマンションにほど近いコンビニ。
涼しい…!
もうゴミを出したくないからアイスとかは食べれないけど。
そしてティッシュを買ってコンビニを出たら
…光輝がいた。
なんで…?
信号を渡ってくる光輝はなんだか暗すぎて、あたしにも気づいていない。
どうしよう…。
話しかけなければ、確実に素通りされる。
本当はそれがいいのかもしれない。
でも…
「…夏風邪引いてない?」
話しかけてしまった。
もう会うのはこれで最後だと思うと
好きの気持ちが勝った。
「…え、ひかる…。」