*お向かい彼氏*











この街を出たら




あたし達はもう終わり。












マンションの外に出て、



光輝の部屋の写真を一枚撮った。








戻って車に乗り込んでも、あたしの行動を見てたはずのタケ兄は何も言わない。








きっと、あたしに何かあったことは察してる。









「行こう。車出して。」





「…そうだな。」

















学校も


友達も


彼氏も







全部全部





さようなら…。
















あたしは一度も




振り向かなかった。









もう、泣かないよ。

















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