*お向かい彼氏*
「…え?なんで光輝まで泣くの…?」
「いいから…ひかる、好きだよ。」
「さっきも聞いた…」
「また…俺の彼女になってくれる?」
抱きしめたまま、震えそうな声で問う。
お願いだから…
また隣で笑って?
もう絶対悲しませたりしない。
「…いいよ。また光輝のモノになってあげる。」
ツンとした上から目線。
ひかるらしい照れ隠し。
身体を離して
ひかるをジッと見つめてから…
濡れた頬に手を添えて、
数年ぶりの
キスをした。
あぁ、俺幸せ…
もう離れて行かないように
またキツく、キツく抱き締めた。