*お向かい彼氏*
「光輝、選んで?あたしの今までのこと、聞くか聞かないか。」
「聞く。」
そ、即答って…。
「多分聞いて嫌なこと、たくさんあるよ?それでも…」
「聞くよ。ヤキモチよりなにより、俺は出来る限りひかるのことを知ってたいから。そいつよりひかるを知らない方が耐えらんない…。」
そんな切ない顔して言わないで?
堪らなくなって光輝の腕に抱きつく。
「…ん、あたしの家は片づけてないから、光輝んち行こ。」
久しぶりに入る綺麗な部屋。
ソファーに座るなり、光輝はネクタイを緩めて息をついた。
ヤバい。
さっきから思ってたけど、光輝…もう社会人なんだよね。
スーツ姿、萌えすぎてどうしよう!
「…ひかる?座りなよ」
「う、うん。」
隣に座ったは良いけど、近い。
今まで経験したことないくらい、光輝が甘えたさんです!!
あたしの腰に手をまわして、肩に顎を乗せてる。
…こうしてると、昨日まで他人だったのが嘘みたい。
「ひかる…香水かえた?」
「…気づいた?だってあれが原因で間違えられたんだもん。二度とあの香水は使えなかった。今は昔使ってたやつだよ。」
「…ごめん。」
「もう許すって言ったじゃん…。」
謝られると、距離感じるよ…。