*お向かい彼氏*
「え~~~ッッ!?いつの間にそんなことになってたわけぇ!?」
朝から特大の叫び。
なんかデジャヴだ。
いつかのカラオケみたい…。
「だから昨日だって。色々心配かけてごめんね。もう大丈夫だから。」
祐希にはホント迷惑かけた。
そして傍にいてくれた大事な親友。
「というわけでー、みんな!あたしこれから合コンは一切行かないから!」
教室中に響き渡る声で宣言!
ホッとしてる女の子、
残念そうな女の子。
呆然としてる男の子達。
「俺たちのマドンナが…」
「嘘だろ…」
嘘じゃない!
だって朝からラブラブメール来たもーん!
社会人二年目の光輝は
超大手の不動産会社に就職したらしい。
やっぱりあたしの彼氏すごい。
エリート街道まっしぐらだ!
「おめでと、ひかる!」
「ありがと~!」
その日、大学中の男子がため息をもらし
光輝があたしを連れてきたとき以来の大ニュースになりましたとさ。
あたしも今度連れてこよーっと!