*お向かい彼氏*





「おはよ。」


「…おはよ、随分早いね?」




復縁してから初めての休日。



気合いいれて光輝の部屋に来たただいまは朝8時です!



「もう起きてたんだ?」



「久しぶりにひかると過ごせるのにそんなのんびりしてる訳ないじゃん。」



くぅ…っ朝からかっこいい!



イケメン具合に悶えながらソファに座り、今日のことを相談する。



ホントに久しぶりのデート。


どこ行くかかなり迷う。




「……あ。」



「なに?」



「安いのでいいから指輪欲しい。」


「え、指輪…?」




やっぱダメかな?


大学で告られる時間を削減したいんだぁ…



光輝と寄り戻した今、そんな時間無駄でしか無いんだよね…



いや、ありがたいけど!



そんなことを頭で考えてるうちに光輝の顔はみるみる不機嫌に。



「告白ってことは…そんなたくさん他の男と2人きりになってるわけ?」




え、そこでヤキモチ!?



眉間にしわを寄せて…どうすればいいのよあたしは?



だって現実そうだもん。


みんなの前で公開告白しろとか言えないし!



「そ、そんなの前からじゃん?中学からそうだったし…」



「俺、そんなの聞いてないんだけど」


墓穴掘った!!




てかなんで朝からヤキモチ祭り⁉


てか前からこんなに独占欲強かったっけ…?



「…はぁ、ごめん。ちょっと俺ダメだ」




ため息をついて、ソファに深く埋れる。




なに…?




言ってくれなきゃわかんないよ。




どうしようもなく不安になる。














< 301 / 331 >

この作品をシェア

pagetop