*お向かい彼氏*




「…っうん!そだね!どこ行く!?」




真っ赤になったであろう顔を窓に向ける。

ひゃー…熱い。


冬なのに…。




そのとき。




ーぐ~………




鳴った。鳴りやがった、こいつ。




発信源はあたしのお腹。



…そういえば。




「…お昼食べ損ねてた~…(笑)」




「マジで!?先に言ってよ!」





光輝さんはあたしに呼ばれる前に家で食べてたらしい。



うーん、緊張やら胸キュンやらで忘れてた。




「今から食べたら夜と重なるけど…早めの夕食にしよっか。俺の好きな店があるんだ。」



「やった、何のお店?」




「パスタ、好き?」




大好き!


こくこくと頷いてケータイを取り出した。




「お母さんに連絡しとくね、一応。」



「うん、わかった。」




んー…夕飯いらないっと。





にしても…あたし達



初日にしてはかーなーり仲良くない?



なんかテンション上がってきた!





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