*お向かい彼氏*
金曜日が心から来て欲しくない。
そんな願いも虚しくその日はやってきた。
結局電話は返してなくて、メールでなんとか納得してもらったけど…
なんであたしの心はこんなバックンバックンしてるのよーー!
牧田さんのことなんかどーでもいい…
そのあとのことがデカすぎて。
「うあー!!どうしよう!」
教室で叫んだら当たり前に変な目で見られる。
なんでこんな日に限って祐希はいないのよぉ〜…。
なんでも親がいないときに限って弟が熱出したみたい。
ううう、変に責められない…良い姉…。
「宮部さん。」
「…なに?」
「今日はお仲間もいないみたいね。宮部さんが土下座するの、とっても楽しみ。」
うっざ。
2人に怒られたからスルーするけど…
なんでこうもひん曲がった性格にるなっちゃったのかねー。
全く反応をしないあたしに悔しそうな顔をしながら、でも可能な限り見下した表情で牧田さんは離れて行った。
はー…今日は厄日だ。
いや、光輝との…そういうことが嫌なんじゃないけど…
なんなんだろう?この気持ち…。
なんか、素直に喜べない、っていうか逆に負の感情。
「はぁ…」
今日も講義は全く頭に入ってこなかった。