*お向かい彼氏*
待ち合わせの午後1時。
いつも10分前には着いてる光輝の姿がまだ見えない。
学食にはこの間の騒ぎを聞きつけて野次馬がたくさん。
みんなチラチラとあたしの方を見てる。
どーしたのかな…
光輝が来たら多分騒がしくなるからすぐわかると思うんだけど…。
ケータイには何の連絡もナシ。
祐希がいないことも重なってあたしの心は少し不安に陥っていた。
牧田さんはあたしのすぐ近くのテーブルに座りジッとこちらを見つめている。
そして10分、20分と時間は過ぎていって。
何回電話かけてもLINEをしても
光輝は何一つ応答してくれなかった。
ねぇ…何してんの…?
絶対来てって言ったのに…。