*お向かい彼氏*
なんて思いながら可愛いケーキの写メをパシャり。
「初デートの思い出!」
「ふはっ…マジで可愛いー。」
もうなんか
さっきから光輝さんにキュンキュンしまくり。
隣の椅子に置いてあるぬいぐるみを見て決めた。
バレンタインはぜーったい光輝さん喜ばせる!
あたしだって光輝さんにドキドキしてもらいたいもん!!
ケーキも食べ終わるともう6時過ぎ。
まだ中学生だし、俺の彼女だから、とあたしにお金は出させてくれなかった。
右手にイルカ、左手に光輝さん。
今日1日が幸せ過ぎてなんかこわいなぁ…。
車に乗り込み再び助手席に座ると光輝さんが言う。
「今日はもう送る。夜遅くまではひかるちゃん連れまわせないし。」
「…うん。」
光輝さんと同い年だったら良かったのに。
せめて高校生だったら。
14歳ってそんなに子どもなのかな。