君のために
通れません

「キャ──!!木下くん///」



夏休みを開けてまもなく、教室の扉から廊下の窓まで女子で埋め尽くされたのは



こいつ、木下サエキ君。



こいつのせい。





よく毎日くるよ…



こんな私は、平野こころ。



高校2年です、今、かなーりイライラしてるのは木下のせいであり



女子のせい、

女子のせいと言うことは木下のせい



廊下に出たいのに女子が邪魔でそれどころじゃないんだ…




「こころぉ、廊下出れないねι」



私に話しかけてきたこの可愛いらしいやつは、若葉真麻。



友達なんだ♪




「多少うざいよね…(木下)」



私がどうしてこんなに木下が嫌いなのにはちゃんとした理由がある





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