君のために
私が木下も廊下の女子たちも嫌う理由
木下に関わると私、自分を失うから
あの日から月日がたった今も会話なんかしてない
「…しょうがない…」
真麻と女子たちをどけながら教室を出た
次の授業の先生に「次お願いします」って言わなきゃ…
廊下を歩いていると向こう側からその先生が来ている!!
「あー平野に若葉、もういいよ、次は遅くならないようにな?」
カッチ─────ン…
頭の中でイライラがピークにたした
あのガキ!!!!
放課後、野球部が部活の前に、木下を見つけ出した
階段の前で、辺りは誰もいない