時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『よし。腹くくって歩き出すか……。私っておっとこまえ~!!』
一人でボケをかますが、いつもの毒を吐くつっこみ担当の友達だ不在のため。
ボケが一人歩きをしている。
が。そんなこと、気にするような神経をしていない南は、はぁーとため息をついて、
落ちていた私物を拾い歩き始めた。適当な方角に。
『なんか、旅人みたーい』
先程まで現実逃避をしていたが、現在は冷静さも戻り。
風をきって森の中を前進する。
森やジャングルで遭難した時。来た道を帰ることで生還する確率が高くなる
しかし、今の現状からして後戻りすらできない南は前進するしかないのだ。