時を越えて~タラシ女子と新撰組~
気まずく視線を逸らした先には、中庭があった。
綺麗に整えられた中庭は、庭師でなくともよさを感じられるほど美しい。この店って高級な店なのかな……。
座敷に上がって料理を食べてお酒を飲んで、一体どれくらいお金必要なんだろう。
一瞬そんなことを考えて、怖くなり考えるのをやめた。
廊下をまっすぐ進み案内された部屋に皆で入った。
『あーもう既に、つかれたー!!!!』
店の中では、違う客にジロジロと見られ続け、案内された部屋に入ったら私は倒れこむように畳に寝転がった。