時を越えて~タラシ女子と新撰組~
ため息をついてから、土方さんは私の傍を離れた。
座敷に上がってから少しして、たくさんの料理が運ばれてきた。
運ばれてきた料理は、豪勢って言葉がぴったりなくらい美味しそうなものばかりだった。
酒を片手に既にドンちゃん騒ぎをしている、予想を裏切らない原田さんと永倉さんと藤堂さんたちを傍観する。
お酒を勧められたが、一応未成年なので断った。
自分の前に運ばれた料理を口にほおばり、その美味しさに口元を緩める。
――――スッ
「みなはん、おばんどすえ、片華どす」