時を越えて~タラシ女子と新撰組~
十一:組長だと認めさせる方法
土方さんに、【女と同じ席で酒を飲むな】と変わった命令を受けた翌日。
私はいつもの起床時間より早く起きていた。
『よし!!』
私は、髪を結い上げ、着物を着て“頑張るぞー!!”と自分に気合を注入した。
気合を入れるのには、わけがある。
今日から、十一番組の組長としての仕事が始まるのだ。
あー、ガラにもなくドキドキし始めた。
ドキドキとうるさい胸に手を当て、苦笑いをこぼした。