時を越えて~タラシ女子と新撰組~






「これより名を呼ぶものは、十一番組への移動を命ずる」





静かだった道場が、ざわつき始める。





「副長、お言葉ですが」





ザワザワとする中、一人の隊士が手を上げた。





「なんだ」





「俺には、このような華奢な体つきの者が組長を勤める組へ移動したくありません。この気持ちは、他の者も同じだと思います」





その隊士の言ったことに同感したのか、うなずく隊士も居た。






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