時を越えて~タラシ女子と新撰組~






顔の整った南の微笑みは美しい。しかし、今の彼女の笑みには真っ黒な何かが含まれている。




それは、殺気に近いなにかだ。





幹部隊士や一般隊士は身震いするほど恐ろしいその笑みから、暫時も目が離せなかった。






「なッ!!おい、何言ってんだお前」





南の笑みに、囚われていた幹部隊士たちの中で一番に土方は、正気に戻った。





そして、驚いた表情を浮かべながら止めに入る。南の予想外の提案に心底驚いている様子だ。







< 159 / 384 >

この作品をシェア

pagetop