時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「なんだガキ」
柄の悪い男が、私のほうを見てにらみつけた。
『……手ー離せって言ってるんですが?聞こえなかったんですか?』
私は、男とは対照的にニッコリと微笑んだ。
「ガキのくせに、引っ込んでろ!!!!」
『煩いんですけど?……手ー離せについては無視かおい』
私と口論しているうちに、男の手が緩んだようだ。女の人は逃げるように男の手を逃れた。
「た、助けてくださいまし!!」
女の人は、私の背中に隠れて制服をギュッとつかんできた。
すっごく可愛らしんですが?私と同じ女の方ですよね?