時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『その不満を小さいうちに潰すのが、よりより新撰組造りに必要不可欠だと思うんです』
「だからって、何でおまえが」
『…………俺のほうが、組長に向いている』
土方は息を呑んだ。彼女の瞳が先ほどのように、殺気を帯び始めたからだ。
『何故、いきなり現れたちんけな野郎の背中を追わなければならないのか』
隊士たちは重い顔を垂らして、南の言葉に耳を傾けた。
『不満だ、あいつが組長になるのは……。って感じですかね??彼らは私に対して、今そんな感情を持っている』