時を越えて~タラシ女子と新撰組~
二:あ、あの羽織は!!
『女子供に刀向けるですか?最強ですね。人の風上にも置けないんじゃないんですか?』
キッと眼前の男を、これでもかというくらい睨み付けた。
しかし、内心はガクブルである。
「なんだとー!?」
男の怒りが最高潮に達したらしい。顔を真っ赤にさせ、刀を持っている手が怒りでブルブルと戦慄いている。
こりゃーまずいかな……。
そう思っていると、私と男の周りにごった返していた人を掻き分け二人の青年が現れた。