時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『そうしてくださると助かり、って、今ないと困るんですけど!?!?』
あーどうしよー!!と南が一人叫んでいると、外から枝を切るような音が聞こえた。
ハッと音のしたほうに顔を向け、障子で出来た窓を開けた。
――――スパンッ!!
勢いよく障子で出来た窓を音を立てて開く。開いた先には、驚いた顔をした庭師の姿があった。
「お、おい。アンちゃん吃驚しちまうじゃねーか」
木の上で、吃驚したような顔の庭師。南は、そんなことそっちのけで言った。
『おじさん、その手に持ってる枝、俺にくれませんか??』