時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「件の客か??」
斎藤は、お茶をすすりながら静かに言った。斎藤のまとう静けさにぶれは無い。
それに比べ、藤堂は明らかに落着かない様子。さっきから、目がギラギラしている。
正反対だな……。てか、大丈夫なのか藤堂さん。あ、わかった体育祭とか張り切るタイプの人だな藤堂さんって。
藤堂さんの行動を見ながら、南は心の中で冷静に分析した。
「わかりまへん。せやけど、例の客や思います」
「そうか、なら。総司お前も言って来い」
「はいはい、行ってきます」
斎藤の冷静な指示に、沖田は面倒くさそうに立ち上がった。