時を越えて~タラシ女子と新撰組~
十五:暗闇で笑う女
『斎藤さん。大丈夫でしょうか』
二人が出て行った後、南はお茶をすする斎藤に尋ねた。
「その“大丈夫”とは何に対していっているのだ」
斎藤の切れ長な目がスッと動く。
『すべてに対してです』
「何だお前、総司のこと心配してんのか??」
藤堂はケラケラと笑う。
『五月蝿いです。ワン』
「ワンって何だよ!?!?もうワンコって言うのも面倒くさくなったのか!?」
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十五:暗闇で笑う女