時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『に、日本人ですよ?この服装はちょ、ちょっと事情がありまして。ハハハ』
「ふーん。そっか」
よ、よかった。何とか逃げ切れたかな?
男の人の笑顔にホッとしながら、後ろにかくまっていた女の人を改めてみる。
私たちに刀を向けた男は、クリクリワンコ君と話をしてから、逃げるように何処かへ行ってしまった。
ま、どうでもいいけど……。
『お怪我はありませんか?』
「はい!!……あ、あの!!堪忍しとくれやす!!巻き込んでしもうて……」
申し訳なさそうに、眉を下げる女の人に笑顔を向けた。
やっぱり、女の子は可愛い(※南の性別は女です)