時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「お疲れさんどす」
今まで、静かにしていた片華はニッコリと柔らかな笑みを浮かべ、軽くお辞儀をした。
南はニッコリと笑みを浮かべ、片華の前に座り頭を下げた。
片華はビックリして、目を丸める。
『片華さんのご協力がなければ、新撰組は大打撃を受けていたかもしれません。お礼を言います。』
「い、いいえ。お礼を言われるようなことは、うち一つもしてまへん」
頭を下げる南に、片華はあせった様に首を振った。