時を越えて~タラシ女子と新撰組~

十七:輝く者と羨む者





※この先の遊郭内の説明は、誤りが存在します。全てが本当ではありません!ので悪しからずご了承ください。




遊郭には禿【カムロ】と呼ばれる太夫の身の回りの世話をする子が存在し。その後、振袖新造または留袖新造などになる。




振袖新造は、後に位の高い上級遊女になることを約束された、いわばエリートの見習い遊女。彼女たちは、姉女郎の傍につき接客の仕方などを学ぶ。




太夫が、ほかの客と重なり、いけなくなった場合の代役として客の相手をするが色を売ったりはしない。




逆に、留袖新造は振袖新造と同じ年頃の子だが、振袖新造とは違い色を売る。




「あんた、今まで一度たりとも帯を解いたことないんでしょう??私は何度もあるは。すきでもない男に媚も売った。私の気持ち、あんたには分からないでしょうね」




フルフルと震える緋鏡を見て、片華は言葉を失った。






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