時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「まったく、相手を挑発したら攻撃してくるに決まってるでしょ??馬鹿なの??」
沖田さんのため息を聞き、強張っていた体からダラリッと力が抜けるのを感じた。
『すいません。説得しようと思ってたのに、いつの間にか自分のほうが頭に血が上ってました』
「本末転倒もいいところだよ。もう無茶しないで」
『沖田さん』
それって、それってもしかして心配してくれて??
「君が斬られたなんて聞いたら土方さんに僕が怒られる」
……。
『そりゃそうですよね。沖田さんですもん』
南は、沖田さんから離れるとハーッとため息をついた。