時を越えて~タラシ女子と新撰組~
沖田の背中を無言で見送っていた南に、藤堂は気まずそうに問いかける。
「お前ら、なんかあったのか??」
『え、あ……なにもないですよ』
南は、できる限り明るく振舞うと、男たちをどうするかと話を逸らした。
藤堂は、不思議そうに南を見詰めたが深くは追求しなかった。
その後、男たちは無事にみんな御用となった。みんな一件落着とスッキリとした気持ちになっていたが、南の心はモヤモヤしたままだった。