時を越えて~タラシ女子と新撰組~
よく分からない沖田の行動に、南は思い切り困惑していた。
「おい、立花。んな場所で何してやがる」
『あ、土方さん』
青い空に、土方の顔が映りこむ。後ろを振り向けば、土方は隈をつくり立っていた。
『昨日徹夜だったんですか??』
「ん、あぁ……今日の朝までに仕上げねーといけねー書類があってな」
『そうですか』
「そんで、お前はいったい何してやがる」
『今、稽古の休憩時間なんので、ボーっとしながら悩んでました』
「悩み??」
土方は、首をかしげた。南は、そうです、そうですとコクコク頷いた。