時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『でも、そんなことしたら嫌われませんか??』
「……そんときは、そんときだ」
『めっっちゃ他人事!!』
「あいつはお前の事嫌ったりしねーよ。お前のこと、相当気に入ってるみてぇだしな」
『……本当ですかそれ……。でも、話して少し気が楽になりました。追いかけます、話を聞いてもらうまで』
傍らにおいていた竹刀を取ると、南は立ち上がった。
『相談に乗ってくださってありがとうございます。練習に戻ります』
「おう、しっかりやれよ」
土方は、笑顔で南を見送った。