時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『俺は、何もやっていません。だから、謝る必要もないのですが……。そうですか、二人が結ばれて良かったです。本当に』
安心するように何度も良かった良かったと呟く南に、片華は近寄った。
「もうひとつ、大事な話どす」
『そうでしたね。お話とは何ですか』
「うち、南はんのこと…………お慕い申し上げとるんどす」
『え?』
「ずっとずっと前から!!!!」
飛びつくように片華は南に抱きついた。南は片華をとっさに受け止めたが、パニックで一語すら言葉を発せないでいた。