時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『片華さん』
「せやから、謝らんといてください。……それに、女の子なんはうちにとって好都合どす」
『え??』
ニッコリと花の笑顔を浮かべる片華。南は、混乱して言葉が出ない。
「南はんの秘密だけ知ってまうのは、ずるいどすもんな。せやから、うちの秘密も知っとくれやす」
スッと南の手を握ると、握った手ごと片華は自分の懐に手を差し込んだ。
『ちょ!!!!片華さん!?!?』
「南はん女の子なんやったら、焦る必要あらしまへんやろ??面白い方やは」
驚きで声を上げる南に、片華はクスクスと笑った。