時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「ごめん」
『え??』
いきなりの謝罪に、目が点になる南。それもそうだろう、本当に唐突なのだから。
『あ、沖田さん??』
「土方さんから怒られた。本当はあんなこという気はなかったんだ」
あんなこととは、片華は南が好きという話か。と南は納得し話を聞く。
ていうか、土方さん何処まで話したんだろう……。
「君と片華太夫の間が縮まっていくのを見ていたら、腹が立ってきて。ごめん、きっと……嫉妬してたんだ」
『沖田さん』
いつもの姿とはかけ離れた今の沖田に、南は吃驚していたが。フッと笑みがこぼれた。