時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「僕は、君の事が好きだ」
『え??』
固まるように、南は目を見開いた。
「今回のことで、自覚した。君のことが好きだって。彼女もちゃんと伝えたんだから、僕もちゃんと伝える」
南を見詰める沖田の表情は、真剣そのものだった。
キュッと胸が締め付けられる。目の前が白黒して頬が火照り始めた。
え??え!?!?今、もしかして私告白されてる!?そうなの!?なんで!?マジか!!!!
『え、あ……の』
茹蛸のように真っ赤に顔を染め上げ、プシューッと空気が抜けるように顔を俯かせた。