時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「君の気持ちが、ちゃんと決まったときでいい」
沖田さんの目が、今の自分の感情を全て見透かしているように、南は感じた。
『すいません。絶対に、お返事はいたします』
深々と頭を南は下げた。
これが、最大級の今出せるベストな対応だと思う。
沖田さんのことを知らず知らずのうちに好きになっていた。
ちゃんと気持ちに整理をつけて。ちゃんと言おう“沖田さんのことが好きだって”
頭を下げる南を見て、吃驚したように目を丸めた沖田は嬉しそうに口元をほころばせた。
「……うん。まってる」