時を越えて~タラシ女子と新撰組~
まぁ、こんな事で満足してくれるんだったら……。と南は最後の一人まで頭を撫でた。
すべての少女の頭を撫で終えると、近くの町民に『迷惑をかけてすまなかった』と頭を下げた。
「立花組長。荷物お持ちします」
『菊池君。ありがとー』
十一番組の隊士たちは長くなると思った南によって、先に帰っているようにと指示されており全員はいなかった。
今いるのは、菊池伍長だけ。ちなみに、伍長っていうのは役職名の事。
「お疲れのご様子ですね」
『まぁ、それなりに』
最近は、巡察やら書類の整理やらで忙しく、なかなかグッスリと眠れない日々が続いていた、疲れているのは確かだ。