時を越えて~タラシ女子と新撰組~




「俺でよければ、愚痴くらい聞きますんで溜め込まないようにしてくださいね」




優しい一言に、連日重なる疲労のせいもあってか目が少し潤む。




『有難う!!菊「溜め込まれて、倒れるなんて事になったら。俺が迷惑です」地君!?!?』




菊池君は、気が利いて、頼りがいのある美男。でも、ちょっと毒舌というかSぽい発言をたびたびする、信頼置ける部下です。




『わかってた、そんな事じゃないだろうかと思ってた』




部下の言葉に地味に傷つきうなだれる。




「立花組長。さっさと歩いてください、早くしないと日が暮れます。亀でももう屯所についていますよ??」




『す、すいません(グスンッ)』




菊池君の言葉がダイレクトに心に刺さるよ~~。





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