時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「君はいいよね。僕だって頑張って仕事してるのに、甘味もらった事無いよ」
ムスッとする沖田に、南は怒っている原因に気がついた。
『甘味、甘味ですね!!わかりました!!確か沖田さんの好きな金平糖も貰ったんで持ってきますね』
パァァッと表情を明るくさせた南は足早に、部屋を出て行った。
そんな南を、悲しみが見え隠れする笑みを浮かべながら沖田は見送った。
『沖田さん、金平糖以外何が好きなのかな??』
金平糖以外にも、いろんな甘味を持って行こうと思案する南の足取りは軽やかだった。
喜んでもらえたらいいな。