時を越えて~タラシ女子と新撰組~

二十一:謎の恋文



南side




『え??行き先不明の恋文??』




「あぁ、屯所宛に届いたのだが、誰へのモノなのか分からぬのだ」




斎藤は真剣な面持ちで、懐から一通の手紙を出した。




『そうですか。手紙は昨晩にでも??』




「いや」




首を振る斎藤。南は、半刻前くらいだろうかと予想した。




「二週間前だ」




『そうですか。二週か、……え??』




「二週間前d『そこは聞こえてますよ』




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