時を越えて~タラシ女子と新撰組~
話を戻そう、何故恋文の話になったのか。
南はいつもの様に、稽古を終え濡れた手拭で火照った顔を覚ましていた。
そこへ、斎藤が真剣な面持ちをしながら現れた。
雰囲気からしてただ事ではないと南はなしかけた。そして今に至る。
『てゆーか、二週間誰にも相談せずによく持ってましたね!!』
「危険物かもしれない。しかし、不用意にあけるのも忍びなく感じた」
『それで、ズルズルと二週間というわけですね』
斎藤さんなら、真っ先に土方さんに届けそうなものなのにな。
「副長は、最近徹夜が続きお疲れになっている心配事を増やすわけには行かない」
『え??なんで、今私の考えた事分かったんですか??』