時を越えて~タラシ女子と新撰組~




「それじゃあ、読むよ」




カサカサと音がし、南が見上げると沖田が手紙を取り出し読み上げていた。




「親愛なる貴方様へ。


こんな手紙を書くことをお許しください。


ずっと、貴方を影から見詰めてきました。


艶やかな髪、きれ長い目。


貴方のその目で見詰められれば、私の心はどうにかなってしまいます


私は貴方の事なら何でも知っています。お慕いしている貴方の事ですもの……。


体重・身長・足の大きさ・肩幅・食べ物の好き嫌い・趣味・故郷の住所・家族構成・文字の癖・困ったときの癖・就寝時間・起床時間・ほくろのかz『怖すぎるは!!!!』




最初のほうの乙女チックさ何処に行った!!最終的に、ストーカーテイストの手紙なってるじゃんか!!!!




「これ、中にも宛先書いてないけど」




沖田は不思議そうに、内容に目を通す。原田は若干冷や汗をかきながら、手紙を覗き込んだ。




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