時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「そうみてーだな」
『おかしいですね。誰にあてて書いた手紙なんでしょう』
みんなで顔をあわせ、中身をジーッと見ていると沖田が二枚目の手紙がある事に気がつき。一枚目と変えた。
「手紙の続き読むよ??
ひどく、熱く、揺れる、貴方を思う私の心
時間なんて忘れてしまうくらい、貴方を思っています
片時も貴方が私の心からいなくなりはしません。でも貴方は私に気がつかない
ただただ、時間だけが過ぎていく
先は見えない私の恋路。どうかお気づきになって
また、私の心の臓が苦しくなる
どうか、どうかお気づきになってください。お慕い申し上げております」
読み終わった沖田は、眉を寄せた。
「結局誰宛なのさ」
そんな沖田の横からニョキッと南は首をだす、そして首をかしげた。文章に違和感を感じたのだ。