時を越えて~タラシ女子と新撰組~
ひどく、熱く、揺れる、貴方を思う私の心――『ひ』
時間なんて忘れてしまうくらい、貴方を思っています――『じ』
片時も貴方が私の心からいなくなりはしません――『か』
ただただ、時間だけが過ぎていく――『た』
先は見えない私の恋路。どうかお気づきになって――『さ』
また、私の心の臓が苦しくなる――『ま』
『ほら』
地面に枝で、文章の頭文字を並べる。それを見せて南はドヤァッと満足そうに三人を見上げた。