時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「文久でしょ。君馬鹿なの?」
呆れたようにハッと笑う沖田さん。
私の最後の足掻きは、ものの数秒で鎮圧されました。
『はー……片華ちゃんの所においてもらうか……。いや、それは図々しいか』
ん~っとこの後のことを考えていると、そういえば!と藤堂さんが声をあげた。
「さっきお前に話しかけてた片華ってやつさ。有名な太夫だろ?」
『太夫?なんじゃそりゃ』
聞いたことの無い単語に、首をかしげる。
そんな私を見て二人は、あまり驚かなかった。年号もしらねーやつだもんなと勝手に解釈された。
確かに、意味わからないけど……なんか複雑。