時を越えて~タラシ女子と新撰組~
『イヤァァァァッ!!!!』
叫び声を上げ、バッと起き上がった。
ハァッ、ハァッと荒い息使い、着ていた着物はグッショリと濡れていた。
どうして??また、あの夢。
最近、南は同じ夢を見て眠れずにいた。何度も夢の中で、沖田が殺される。その恐怖から、安心して眠れる日が無い。
ガタガタと体が、壊れた様に震えが止まらない。
『どうしちゃったのよ……。そんなわけ無いじゃない、沖田さんに限って』
そう、沖田さんは強い、負けたりなんてしない。そうだ、そうだ。
何度も、自分に暗示をかけながら服を着替えるため布団から出た。