時を越えて~タラシ女子と新撰組~
着替え終わり、少ししてから土方さんから呼び出しがかかった。
どうやら、幹部が召集されるようだ。
『行かなきゃ』
土方の部屋に、向かうため。重い体に鞭を打って部屋を出た。
「おはよう、南ちゃん♪」
廊下を歩いていると、手前から沖田がやって来た。手を振る沖田の顔が、夢の中で手を伸ばして来る沖田と重なる。
振っている手に、血がベットリと着いている様な幻覚が見え、言葉を失った。
「南ちゃん??」
「なんだ??どうかしたのか??」
首をかしげる沖田の背後から、藤堂も顔をだす。南は、すいません寝ぼけました。と明るく振舞い部屋へ入った。