時を越えて~タラシ女子と新撰組~
「まったく、二人が気の毒でなりませんよ。貴方という人は」
『これって、職権乱用かな??』
アッハッハッと豪快に笑う南の横で菊池はボソリと、周りにきこない音量で呟いた。
「隊員全員に、情報は回しておきました。お見事です。追っ手は送っていないようです」ボソッ
『有難う、菊池君(ボソリッ)あぁー、疲れた。この先に休めるところあったよね??休憩のじかーんでーーす』
バッと飛び出すように、走り出す南に続いて隊士全員が、走り出す。
つけていた奴らは、余りにも予想外で、出遅れていた。
田口君西崎君。頼んだよ!!!!
走る中、南は何度も心の中で祈った。