時を越えて~タラシ女子と新撰組~
相手との戦いにベストな場所まで走ると、振り返り刀を構えた。しかし、ボンヤリと視界が眩みフラッとする。
眩暈のようなそれに、南は焦りを感じた。
吃驚した、今の何!?!?
少しづつ、体にだるみを帯び始める。
『どうして??さっきまでなんとも無かったのに』ボソッ
「組長??」
『何度も無い。いいみんな何があるかわからない気を抜かないで』
隊員たちはみんな、それぞれ頷き刀を構えた。
そこへ現れたのは、十数人の浪士たちだった。彼らは、はなから戦う気だったようだ。その手にはギラリと光る刀が握られていた。