時を越えて~タラシ女子と新撰組~





相手との戦いにベストな場所まで走ると、振り返り刀を構えた。しかし、ボンヤリと視界が眩みフラッとする。




眩暈のようなそれに、南は焦りを感じた。




吃驚した、今の何!?!?




少しづつ、体にだるみを帯び始める。




『どうして??さっきまでなんとも無かったのに』ボソッ




「組長??」




『何度も無い。いいみんな何があるかわからない気を抜かないで』




隊員たちはみんな、それぞれ頷き刀を構えた。




そこへ現れたのは、十数人の浪士たちだった。彼らは、はなから戦う気だったようだ。その手にはギラリと光る刀が握られていた。





< 328 / 384 >

この作品をシェア

pagetop